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うつみん認定セラピストは『お布団屋さん』

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【ご寄稿】

今回は皆さんの人生

3分の1を占めるお話し。


松井重樹先生より

ご寄稿頂きました。


(無償で執筆下さいました

貴重な文章です。

無断で他への転載はお控え下さいますようお願い申し上げます。)

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市民がつくる政治の会

兵庫地区の中村彰宏です。


睡眠に関してのお話しとなると、

睡眠薬や睡眠時間のネタになりますが、

本当に正しい情報って、

表には出ません。


表に出るネタは、

誰かが儲かる仕組みやから。


うつみんの近くで学ばせて頂くと、

表とは違う『裏情報』満載。


今回は凄い経歴の持ち主、

うつみん認定セラピストの

松井重樹先生から

ご寄稿頂きました!


↓↓



はじめまして。

大阪で布団屋を営んでいる

松井重樹と申します。

 

昨今は人々の睡眠への関心が高まっているらしく、様々な睡眠の本が出版され、インターネットでも簡単に情報が得られるようになりました。



しかしその多くが眠りのメカニズムや生活習慣の話であり、肝心な眠るための道具である布団については、広告ばかりが溢れ、

正しい情報を得ることは

困難といえます。

 

今回はその布団について書かせていただきます。


皆様にとって、少しでも布団のことを考える機会となれば幸いです。

 

夏は蒸し暑く、冬は寒いというのは当たり前のことですが、寝るときに関しては使用する布団によって、温度や湿度の感じ方は大きく変化します。


どんなにクーラーを使っても寝苦しかったり、暖房器具を使っているのに冷えたりという経験はありませんか。


たしかに室内の環境も眠りに関係していますが、それ以上に「布団と身体との間の湿度と温度」を適切に保つということが、快適に眠るためには重要です。

 

その温湿度をコントロールしてくれるのが、吸湿性や保温性に優れた天然繊維の布団です。


天然繊維とは、木綿(や羊毛(ウール)、絹(シルク)や羽毛(ダウン)などの植物や動物の繊維のことです。

 

中でもあなたが身体を預けて眠る「敷布団(敷寝具)」の素材を天然繊維にすることが最も重要です。


睡眠中の汗の約70%が敷布団側へ吸湿され、熱も敷布団側から多く逃げていくからです。

 

ところが世間で売られている敷寝具は、「耐圧分散」「寝心地」「S字カーブを保つ」「身体を支える」などの謳い文句ばかりを掲げ、吸湿や保温については一切触れません


要するに固さ調節の道具でしかなく、それらは必ずポリエステルなどの合成繊維やウレタンフォームで作られています。

合成繊維やウレタンは加工がしやすく安価ですが、最大の欠点は汗を吸わないということです。


汗を吸わない布団の上に横になると、睡眠中に布団と身体との間の湿度が高まり過ぎて蒸れます


蒸れによる不快感は余計な寝返りを増やし、眠りが浅くなってしまうのです。

 

たとえ高価な寝具であっても素材が良いとは限らず、ブランドや有名人広告なども品質とは全く関係ありません


雰囲気や言葉巧みな広告に惑わされず、まずは「素材で選ぶ」ということを意識してください。

これだけでも、あなたが布団選びで大きな失敗をする可能性は格段に下がるでしょう。

 

寝る時の服装も重要です。


とくに冬場は、寝巻きの素材が天然繊維であっても、重ね着や、厚地のものを着ることを避けてください。

換気が悪い服装は、睡眠時に掻いた汗が衣服と身体との間に残りやすく、その汗で身体を冷やしてしまいます

厚着をして眠ると、却って寒くなるということです。


足先を覆ってしまう靴下も末端からの放熱を阻害するため、寝るときは履かないようにしましょう。



また、リラックスして眠るためには、身体を締め付けるような下着類もできるだけ着用しないことをおすすめします。



余談ですが、私は子供の頃からノーパンで寝るのが当たり前だったので、小学校の修学旅行で他の子がパンツを履いたまま寝るのを見て、衝撃を受けた経験があります。

 


寝具にはもう一つ大きな問題点があります。


それは

中身が見えない

ということです。


羽毛布団などを筆頭に、

布団の中わたは、偽装があったり、

品質なものを使用したり

ということがあります。


例として、

・綺麗に洗浄されていない原料を使用する。

クズのような原料を使用する。

中古の原料を混ぜる。

接着剤で原料のカスを付着させて嵩増しする。

など


信じられないようなことがおこなわれています。


もはや社会毒であるといえます。

これらは噂話ではなく

私が実際に原料産地を訪れ、

目の当たりにした事実です。

 

避けようと思っても、布団の中身を見ることはできないし、中身を見たところでその良し悪しをあなたは判断できるでしょうか。


どんな買い物も同じですが、最終的には、いかに信頼できる人から買うか、ということが求められるのです。

 


このような話をすると、「私は騙されていた」「寝具メーカーは酷い」などと言い始める方が必ずいます。


しかし、本当にあなたは被害者でしょうか。

 

・あなたは安さや早さ、便利さばかりを求めて布団を選んでいませんか

・あなたは表面や目先のことばかり考えては布団を選んではいませんか

 

そんな考えのあなたが、眠れなくなることは自業自得なのです。

 

売り手は売れるものを売ります。 


消費者の需要が先にあるので、買い手の意識から変えていかなくてはならないと私は考えています。



これは布団だけに限りません。

 


まずは自らの消費行動を見直してみませんか。



そして、あなたが何かの売り手であるならば尚更、自分が買い手になったとき無頓着になっていないか、一度立ち止まってみてください。

 

私は決して自然派や天然志向ではありません。


ただ現代人は態々お金を払って合成繊維の布団を手に入れ、自ら不快な睡眠環境を作り出しているということを言いたいのです。


 

数年前、業界紙で「寝具専門店で寝具を購入する人の割合」が掲載されました。その数は約3%と記憶しています。


その寝具専門店と称する店ですら、合成繊維の敷寝具ばかり販売しているので、天然繊維の敷寝具を使用する人の割合は%か、それ以下であることが推測されます。

私は天然繊維の敷寝具普及率を10%まで引き上げることを一つの目標にしています。


天然繊維の掛布団である羽毛布団の普及率は100%を上回っているため、敷寝具というのがポイントです。

 


歴史は浅いものの、かつて布団はそれぞれの家庭で作られていた時代もありました。


当たり前ですが、その頃は全てが天然繊維でした。


布団作りは仕上がりの良さにこだわらなければ、それほど難しいことではありません。


ありがたいことに

今は材料も簡単に手に入ります。



興味がある方は、ぜひ自分で布団を作ることにも挑戦してみてください。

 



筆者:松井重樹

1989年(平成元年)11月12日生まれ。

海上自衛隊航空部隊で勤務後、

家業である寝具店の三代目となる。


ものづくりを寝具店の原点と考え、

一級寝具製作技能士を取得。


睡眠環境や生活習慣に着目し、

睡眠改善指導と

高品質な寝具の製造・販売をおこなう。

その傍ら、

昨今の合成繊維で作られた

寝具に警鐘を鳴らすべく、

勉強会や

布団製作ワークショップを開催。

世界の原料産地の視察も重視している。


2022年より内海聡医師に師事し、

薬害研究センター認定セラピストとなる。


カウンセリングに

根本療法の考え方を取り入れ、

希望者には

内海式精神構造分析をおこなっている。

 

松井重樹のFacebook


海上自衛隊航空部隊だったころ

の松井氏



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   〜編集後記〜

松井先生、お忙しい中

貴重なお話しを

ありがとうございました。


フト、布団のことを思い出しました。


おばあちゃんは、

『布団の立ち直し行くわ!』って

言ったことがありました。


僕は当時意味が分からず、

『布団を打つ??』

それで

『布団が吹っ飛ぶのか!?』と。


松井先生の話を聞くと、

布団を大切に考えないとなぁーと、

フト、布団を考えました。


何でも物を買う時、


松井先生の様に

自分の商品に愛を持たれた方から

購入させて頂きたいですね。


ネットショップでは分からん、

布団愛のお話しでした。


松井先生には、

座布団3枚!笑



皆様、松井先生の勉強会、

是非参加されて下さいね。


ありがとうございました!


市民がつくる政治の会

兵庫地区 中村彰宏





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